農地に設置したIT機器が国際犯罪に

情報通信環境

情報通信技術の普及で、太陽光発電所、ため池、圃場の状態を遠隔地から監視・制御出来る便利な時代になりました。その便利なIT機器を、違法に乗っ取り、装置の意図とは異なった悪意ある国際犯罪に使われる事案が増えています。

ハッカーが面白半分に機器を乗っ取り、農業用監視カメラの盗み見、センサー情報や管理者の不正取得が行われ、更には機器の設定が変更されて当初の役目が果たせなくなります。

怖いのは、遊びハッカーの背後に悪魔が透け見えてきました。

乗っ取りが高い権限(ルート権限)で行われると装置はネットワーク中継機に変わり、他者への不正アクセス、不正な資金送金などに使われます。犯罪です。

乗っ取りは、世界中に繋がるインターネット経由で行われます。

監視カメラやセンサー機器のルーターは、世界のどこからでも接続して利用できる様に、世界で唯一のネットワークの住所「グローバルIPアドレス」が割り当てられています。世界中に開かれた「グローバルIPアドレス」を、自分だけが利用できる様に、所有者IDとパスワードを設定しています。

パソコンなどでは、IDとパスワードはしっかりと管理設定し、加えて2段階認証機能などがあり、比較的、しっかり対応できてますが、野外に設置するカメラやセンサー機器には、業者さんが設置したまま利用しているケースが多いのです。

親切な業者さんはIDと新たなパスワードを設定して頂けますが、「後でパスワードを変えて下さい」で完了するケースが多い。

殆どの機器は、工場出荷時点で暫定的にIDとパスワードを設定しています、説明書に書いてあるので、セキュリテイ的には開放状態で世界中に接続アドレスが開いているのです。

一般の方は、乗っ取られても気付けません。

頭の良いハッカーは、不正をする時だけ変更しログも消去して、また元に戻すので、100%気付けないまま、いきなり、不正送金の疑惑で警察から連絡があるやも知れません。

納入業者に相談するなり、ご注意アレ

弊社でも対応しておりますので、ご連絡下さい。

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