スマート農業の現場実装 

AIによる分析・予測-デジタル化技術-情報通信環境

全国で素晴らしいデジタル化の取り組みが紹介されていますが、まだまだデジタル実装は広がっていません、農業を更なるデジタル進化できれば若い人の参入が期待できます。

これまで農家の作業環境改善に農機具の高度自動化やドローン利用の薬剤・肥料散布など機械化が進み、IoTでの圃場管理など農業デジタル導入への提案をしています、それは農作業の改革と共に農村部の利便性を高めるスマート農業へのデジタルリテラシー醸成を狙っての事、最終目標はデータ収集・分析による農作業の可視化と自律ロボット運用までを想定し段階を経ながら実現を目指します。

実装への現場活動をしてみると、農業農村のスマート化への道筋の途中に、推進の潤滑材となる地方行政機関の交付金や補助金の交付制度がありますが、年度で執行を運用する仕組みなので実現に数年を要することもあります。

農業分野ではありませんでしたが、これまで20年ほど国や地方行政の方々とお仕事をしてきましたが、その年度執行の不都合を感じる事がなかったので戸惑っています。であれば、それなりに進めて行くのが我々の役目ですから、農業へのデジタル実装への進め方を工夫します。

世の動きは、これまでICTの導入技術は月単位で進歩していましたが、生成AIの出現でその進化のテンポが週単位の時代に入りました。導入するデジタルアイテムで異なりますが、デジタル化導入・非導入の作業効率の差は数倍から数十倍と歴然です、デジタル化導入が遅れる期間だけ非効率時間を費やす事になります。

一方で、我が国のデジタル化競争力は人材不足と具現化力の低さ(スキル不足)から世界のスピードから置いて行かれIMD「世界競争力年鑑」ランキングで32位で過去最低に、新しいICTサービスやAIアプリなど技術情報やトレンド論評は溢れているものの実装が進んでいない。理由はともかく、この状況下での農業農村デジタル化推進は待ったなしです。

公的資金も効果的に回らず人材不足・スキル不足での劣勢状態、この状況からの脱出方法としてヒントになったのが、リープフロッグ(leapfrog:リープフロッグとは“既存の技術を経ることなくいきなり最新の技術に到達する”)進化です。今、アフリカでの電子通貨決済普及度は日本の普及度を超えています、資金流通の要である銀行が少なく個人与信がとれないなどの悪烈環境が後押しした様です、オブジェクト思考型の政府の政策アイデアが実を結んだ例です。

私たちの農業農村への提案も、省力化道具の提案だけでなく、圃場と農村エリアに無線IoT網にAI技術で可視化し徹底した自動化ロボット導入などで、局所改善ではなく農業農村エリア・デジタル協業システムを構築し「21.5世紀農業」と題して具現化するのは如何でしょう。

省力化効率化を高めたAI搭載の農業機具や自動化ロボットの投入がとても重要です、それらを無線IoT網にAI技術の検知・可視化で効果的に運用し、投入技術を地域シェアしながらコストパフォーマンスを高め人的シェアも同時に実現します。

そうすれば若い方々のチームに多くのビジネスチャンスが与えられるし、更に資金調達も補助金や農協BKだけでなくクラファンなどエクイティ資金とかにも参加いただき、スマート技術の導入を加速させます。

世界の自国主義がまかり通る時代になって、食べ物の60%以上を輸入に頼る我が国、食物自給率を高める活動を国民全体で考える時です。これらを進めることで農業農村のデジタルリテラシーが高まり、農家にもITエンジニアが増えて行けば、IDMランキングも自ずと上がるのではと考えます。

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